女性のたばこの害
たばこの害については上記で述べてきましたが、女性特に母になる女性の喫煙は、おなかの中の赤ちゃん(胎児)や母乳などを通して子どもの発育に悪い影響を与えることは知られています。
◆胎児への影響
・ 受精能力を減少させ、不妊の原因とも指摘されています。
・ 流産、早期破水、妊娠中の出血などと深い関係があります。
・ 「周産期死亡」(妊娠第22週以後の死産と出生後7日までの新生児死亡)が起こりやすくなります。
・ 胎児の発育障害や新生児の発育障害を起こしやすくします。
・ ヘビースモーカーの場合は、先天異常の発生率が高くなります。
◆子どもの発育への影響
・ 母親がたばこを吸うと、母乳を通してニコチンが赤ちゃんの体内に入ります。
・ 肺炎や気管支炎、喘息の原因になります。
・ 知能の発育にも悪影響を与えます。
・ 誤飲によるニコチン中毒を起こします。
・ 親の不注意でやけどをさせることがあります。
*赤ん坊は吸いたくはない
妊婦の喫煙の影響としては、ニコチンや一酸化炭素による胎児胎盤系の低酸素状態などによる妊娠合併症、周産期死亡、流産、早産、低体重児出生、先天奇形などがあげられます。
喫煙妊婦の早産の頻度は、非喫煙妊婦に比べて、1.4~1.5倍高いと報告されています。
また、夫が喫煙者である妻は、非喫煙者の妻と比べて低体重児を出産する割合は、1.2倍高いという国内の調査があります。
さらに、500例の満期出産例を対象にした調査で、夫の喫煙数1本当たり、出生児の体重が平均6g減少しているという結果も示されています。喫煙する妊婦から生まれた子の体重は、非喫煙妊婦から生まれた子に比べ、国、人種、年代を問わず平均 200g軽いという報告も出されています。
*先天奇形の可能性も高まる
妊婦の喫煙と先天奇形との関連を調べたある調査では、1日21本以上吸う妊婦についての相対危険度は、先天性心疾患が2.0、唇・口がい裂が1.7、無脳症が1.8、そけいヘルニアが2.8という結果が出ています。
数字の上下はあれ、喫煙によって先天奇形の出現率が高まることを裏付ける調査は外にも行われています。
ちなみに、欧米では、たばこの箱に「妊娠中の女性による喫煙は、死産・早産・低体重児出産につながる可能性があります」という表示がなされているものもあります。
*お乳の出が悪くなる
母親が授乳中も喫煙を継続していると、乳汁の生産が低下して乳汁分泌が抑制され、更に授乳期間も短くなります。
また、ニコチンが母乳中に分泌され、乳児の慢性ニコチン中毒を引き起し、夜泣き、食欲低下などが報告されています。
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